僕の友人の一人に「悟りを開いた」と主張している人間がいたことは以前にも何度か書いたことがありますが、僕がこの本を読んだのは、彼に薦められたからだったと思います。当時の僕にとって彼(Mさんとしましょう)は「霊能力を持っていて、心霊治療も出来て、悟りも開いているすごい人」でしたから、完全に影響を受けてしまいまして「これは重要な本だね。注意して読まないと誤解する危険性はあるけど」なんて、したり顔で言い合っていたものです。今思えばこんな程度の善し悪しも判断できなかったのかとナサケナイ限りですが(^^;。 それでもその後、シルバーバーチの霊訓などのスピリチュアリズムの書籍を読むにつれ、Mさんの“悟り”の怪しさや、この本の危険性にも流石に気付くことができました。が、どちらかというと感覚的に理解するタイプだったMさんは、表向きは「シルバーバーチすばらしい。なまけ者の~はダメだ」と言うようにはなったものの