働き方改革が注目される中、効率的に働くポイントとして、「眠り」への関心が高まっている。質の良い睡眠は単なる休息にとどまらず、仕事への意欲や創造性も向上させると認識されるようになった。社員の睡眠改善の取り組みを企業が支援する動きもある。(福士由佳子) 「朝に、頭がボーッとすることがなくなった。出勤してすぐ仕事に取りかかれるようになり、無駄が減りました」 日清食品ホールディングス(東京)でデザイナーとして働く社員の大熊仁さん(23)は、この半年間での変化を振り返る。昨年12月から、睡眠時間や眠りの深さを測定する腕時計型センサーを24時間装着。6時間ほどだった睡眠時間を7時間半に増やした。シャワーだけでなく湯船につかるなど、生活習慣を見直した結果、眠りの質も向上。起きると頭がスッキリして体も軽くなったという。「よく寝たほうが仕事の能率が上がる」と実感している。 大熊さんが参加したのは、社員が睡眠