ネイト・シルバー氏の"The Signal and the Noise: Why So Many Predictions Fail-but Some Don't"を読み終えました。本文だけで450ページという力作で、様々な魅力がつまった本なのですが、いつものように簡単にご紹介を。 ネイト・シルバー氏は統計学の専門家で、過去に野球選手のパフォーマンスを予測する理論"PECOTA"を開発したことでも知られる人物。現在はニューヨークタイムズ紙に"FiveThirtyEight"というブログを書いたり、TEDで講演したりといった活動も行っています。その彼が「予測」をテーマに、当たる予測と外れる予測を分けるものは何か、その可能性と限界はどこにあるのか等々について、様々な事例(野球や選挙、株価、天気予報、さらには真珠湾攻撃やテロ事件まで)を基に考察を行ったのが本書です。 タイトルの「シグナルとノイズ」