24点法で、点数で圧倒的に不利な塚田九段が粘って24点獲得し、持将棋となった。 Puella αの(というか現在のコンピュータ将棋の限界として)持将棋対策が不十分だったこともあり、 塚田九段が10点近く足りないところから引き分けに持ち込めたということで、塚田九段の執念とかを感じた人もいるらしい。 しかし、これは茶番である。 塚田九段は勝てた。 勝てる将棋を放棄して、これ以上やるとしんどいので引き分けにしましょうと提案したのだ。 これは塚田九段が勝負師として死んだといっても良い。 ではなぜ勝てたか。順に見ていく。 電王戦には256手規則という特殊ルールがある。 以下にルールの内容を記す。 ○ 256手規則 256手目が指された時点で、対局は立会人によって止められる。そして、立会人は下記(A)〜(C)の状況を勘案して、対局続行、引分けまたはどちらかの勝ちを裁定する。 (A)両方入玉・・・24点