いったい何百人が被害に… 芸能の世界の“傀儡師”ジャニー喜多川。その喜多川から性的虐待を受けたという最初の告発と直近の告発の間には、人の一生の半分ほどの歳月の隔たりがある。 1988年、元フォーリーブスの北公次が、自分やほかの10代の少年研修生が喜多川の性の餌食になったとスキャンダラスに告発した。フォーリーブスは喜多川の芸能プロダクション「ジャニーズ事務所」の最初期に人気を博したグループの一つだ。 北公次のその著書『光GENJIへ』を皮切りに別の告発も相次いだ。元ジャニーズの中谷良が出版した『ジャニーズの逆襲』でも少年たちへの虐待は書かれた。1990年代にも、『ひとりぼっちの旅立ち──元ジャニーズ・アイドル豊川誕半生記』を著した豊川誕など、さらに数名の研修生が同様の虐待を受けたことを公にした。 北公次の告発から三十数年後の今年4月、元ジャニーズJr.のカウアン・オカモトが日本外国特派員協会