※本稿には『ベルセルク』(三浦建太郎/白泉社)の内容について触れている箇所がございます。同作を未読の方はご注意ください。(筆者) 『新装版 デビルマン(1)』表紙(講談社漫画文庫) 昨年(2021年)12月24日、最終巻[注1]となる第41巻が発売された、三浦建太郎の未完の大作『ベルセルク』。周知のように、同作は我が国のコミックシーンにおける、ヒロイックファンタジーおよびダークファンタジーのパイオニア的存在であり、その情念を刻み込んだような強烈なヴィジュアル表現から、ある種の“物語論”としても読めるメタ的な視点にいたるまで、語るべきことは無数にあるが、本稿では、主人公・ガッツのキャラクター造形に焦点を当て、ファンタジーやSF系の漫画に登場する“ダークヒーローの条件”について考えてみたいと思う。 [注1]今後、もしかしたらなんらかの形でシリーズが継続されることもあるかもしれないが、作者である
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