強盗殺人未遂罪などで起訴された男の裁判員裁判の初公判が17日、札幌地裁(渡辺康裁判長)で始まり、開廷から約1時間半後の午前11時半頃、検察側が被害者の供述調書を朗読中に女性裁判員が突然倒れ、審理が中断した。 法廷内の生々しいやり取りにショックを受けたとみられる。裁判では、札幌市北区のパチンコ店で従業員を刺して売上金を奪ったとして、元従業員の長谷泰人(ひろと)被告(29)が同罪などに問われている。この日は、検察側が血だまりとなった現場写真を裁判員に提示。さらに、被害にあった従業員が「もう駄目だ」などと荒い息で119番している声が録音されたテープを廷内に流し、検察側は「長谷被告は(被害者が)力を抜いて死んだふりをするまで刺し続けた」などと述べていた。