5月31日の朝、米国ウィスコンシン州に住む2人の少女、モーガン・E・ガイザーとアニサ・E・ワイヤーは、友人を森に誘い出しておさえつけると、用意したナイフで身体や手足を19回刺した。傷の一つは動脈のすぐ近くまで達した。 2人がどくと、被害者は「だいきらい、信じてたのに」と叫んで、よろめきながら道路まで逃げようとした。 2人は通行人に見つからないように被害者を引き倒すと、出血とともに動きが鈍っていくのを確認してから帰宅した。さいわい、被害者はそのあと通りかかった人に発見され、一命を取り留めた。加害者も被害者も、みんな12歳の女の子で、ガイザーはその前日の30日が誕生日だった。 12歳の女の子が起こした刺傷事件というだけでもショッキングだが、この事件が全米の注目を集めているのには別の理由がある。加害者の2人が、アメリカのネットで有名な「スレンダーマン」に気に入られるために、計画を立てて人を刺した