先天性の心臓病治療で、血管を広げるための医療機器「ステント」が使えない状態が3年前から続いており、国内に少なくとも小児ら60人の待機患者がいることが、日本医療研究開発機構の研究班の推計で明らかになった。日常生活に支障がある場合には、体への負担が大きい開胸手術を選ばざるを得ないケースもあるとみられる。 先天性の心臓病のうち、大動脈や肺動脈などの血管が狭くなることで息苦しさなどを訴え、治療が必要な患者は500人に1人程度とされる。乳幼児期には、開胸して血管を広げる手術が推奨されている。 しかし、一定数の患者は成長に伴って再び血管が狭くなる。このため、金属製の網が直径数センチほどの筒状になったステントと呼ばれる医療機器を、カテーテルで血管内に入れて広げる治療が必要になる。 小児に使うステントを巡っては、長らく大人の足の血管用を流用してきたが、2023年7月に販売停止が公表された。採算が合わないこ

