●「出来上がった作品には監督の生き方とか、人生だとか、考え方が結局は全部乗り移る。隠そうとしても隠せるものではない。観客には全部わかってしまう」 ある監督の言葉だ。100%ではないけれどその言葉に同意している。 ●そして、これまで観てきた園子温の監督作品から自分が感じて来たものは「全くこの監督とは考え方が合わない、たぶん今後も作品を観たとしても感動も、共感もすることはないだろうと」というものだった。昨年観た『気球クラブ、その後』でもやはり同じ感想しか持ちえなかった。「ああ、もうこの監督の作品は観なくてもいいな」と思っていた。 ●『愛のむきだし』という作品が随分とあちこちで傑作だなんだと絶賛され、ファン投票や年間ベストテンなどの企画でも1位に選ばれたりしているので、なんだそれは? と思ったら監督は園子温。しかも尺が4時間。ああ、またこの監督はおかしなこととやってるなと思った。だが、やはり気に
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