数多くの賞を受賞し、朝ドラ史上最高傑作の呼び声も高い名作『カーネーション』の最終回、名高いラストシーンは(知りたくない人は読むのをご注意いただきたいが)、主人公の死後、幼馴染の奈津が主人公の生涯を描いた朝ドラ『カーネーション』の放送開始を病院のテレビで見る場面で終わる。物語の始まりと終わりが輪廻するような渡辺あやの脚本に対する賞賛は、時をこえて今も止むことがない。 4月4日月曜日、『カムカムエヴリバディ』の最終週第1日目のオープニングはそのオマージュではないか、という声がSNSでは溢れた。 西暦何年かはわからない未来の日本で、白髪になった錠一郎とるいが未来のひなたとスマートフォンで話したあと、「朝ドラの時間やで」とテレビをつけると、そこから主題歌「アルデバラン」が流れるオープニングの画面に繋がる。ジョーとるいが『カムカム』を見ている、と解釈することもできるが、単にカットの繋ぎでそう見えた、