子供時代は誰にとっても人生を左右する大切な時期だ。多くの人にとって、幼少期の体験は遺伝子レベルで影響するほどらしいのである。 この度、研究者は子供時代の出来事を特定することで、炎症を制御する遺伝子が改変されるかどうかを正確に予測することに成功した。これはその後の人生で患う病気が、子供の頃の体験の結果であることを示唆している。 後天的に変化する遺伝子 米ノースウェスタン大学の研究チームは、後成的変化のヒントを求めて、炎症に関連する数百の遺伝子を解析した。 彼らが疑っていたのは、子供時代の環境と炎症プロセスに見られる差異との関連性は遺伝子自体に起因するのではないかということだ。 我々のゲノムのDNA配列は妊娠したときに多かれ少なかれ固定されるものだが、個人の遺伝子はその後も修正され続けるという結果がときおり得られている。 その後成的プロセスの顕著な例の1つがメチル化だ。これはメチル(CH3)基