◇課題は生活面にまで 社会福祉士の相談も 東日本大震災で東京都内に避難する子供たちに、学生ボランティアが学習支援をしている。だが、被災直後に通学できなかった期間の影響は根深く、課題は生活面にまで及ぶ。教育と福祉の各団体が連携し、子供たちを孤立させないよう、試行錯誤が始まった。【福田隆】 ■「分かると楽しい」 午後6時。東京都千代田区内の会議室に、子供たちが次々と集まってきた。毎週火曜日に開かれているNPO法人「ラーニングフォーオール(LFA)」の学習支援活動「寺子屋くらぶ」だ。被災地から避難してきた小1~中3の計18人が、大学生の「教師スタッフ」1人につき1~4人、計7グループに分かれ、漢字の書き取りや算数に取り組む。 「Aのベルは21分おき、Bのベルは12分おきに鳴ります。午前8時20分に同時に鳴ったら、次に同時に鳴るのはいつ?」。宮城県気仙沼市から避難してきた小学5年の小山耕志朗君(1