自閉症の子どもは独特の色彩感覚を持っており、黄色が苦手で緑色を好む傾向があることが、京都大学霊長類研究所の正高信男教授と、フランス・レンヌ第一大学のマリン・グランドジョージ講師の合同研究で明らかになった。 論文は心理学専門誌「Frontier in Psychology」(電子版)の2016年12月23日号に発表された。自閉症などの発達障害を持つ子どもの生活環境を整えるうえで、色彩の面も配慮する必要があることを示す研究結果だという。 子どもたちはみな青色と赤色が好きだが 京都大学の12月23日付発表資料によると、自閉症は対人関係が苦手なことや、興味関心が限られるといった症状が現れる。その一因に、障害にともなう「知覚過敏」があると考えられる。例えば、ごく普通の大きさの音でも、それを「大きすぎる」と知覚判断し「うるさい」と感じたり、ごく普通の皮膚接触でさえ「痛み」を覚えたりする。その結果、周囲
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