店頭でMNPの獲得合戦が過熱しています。 それは解約金をなくし、いわゆる「2年縛り」もなくすことで、キャリアを「チェンジ」しやすくしてきた国の政策が効いている。 キャリアをチェンジしやすくしたということは、他社に契約を取られることも多く、他社から契約を取り返しやすいということでもある。当然、MNPのポートイン合戦が起こる。国の政策通りにマーケットが動いている。 かつて、ドコモは「長期的にロイヤルカスタマーを抱え込みたい」「長年使っているドコモユーザーにポイントプログラムで還元したい」と主張した。しかし、それは「顧客を囲い込んでいる」ということで駄目になった。 その結果、「キャリアをチェンジする」という競争の一面だけが活性化している。我々からすれば、ロイヤルカスタマーを「キープ」することが競争戦略上、最も重要だ。だが今、「キープ」は競争上、認められていない。競争が一面だけに偏っている印象だ。