東京都民は4度、石原慎太郎氏(78)を「首都の顔」に選んだ。10日に投開票された東京都知事選は、東日本大震災を受けて首都の防災と被災地支援を争点に11人が争ったが、現職の石原氏が圧勝した。選挙期間中も被災地の視察など公務を優先した。圧勝にも万歳はなかった。当選確実を受けた会見で震災対応が後手後手に回る民主党政権を痛烈に批判し、“石原節”を披露した。 大勢の支持者であふれた港区南青山の事務所。午後8時45分、石原氏は大きな拍手と無数のフラッシュで迎えられ、「(震災は)国難。これを契機に立ち上がらないといけない。微力ですが私もがんばる。日本人同士肩をくんでがんばろう」と、4期目に向けた意気込みを語った。 石原氏は防災服姿。「4選しても同じことをやるしかない。それにプラス震災対策。東京は力もあるし、日本の原動力。東京が混乱して止まったら日本が止まる」と復興支援に全力をあげることを宣言した。 石原