またローマ教皇帰天の話から始まる。 アメリカ東海岸では午前4時からバチカンでのヨハネ・パウロ2世の葬儀の様子がライブで放映された。「4人の女王、5人の国王、14人の他宗教の最高指導者」が集まり、西側世界で史上最大の葬儀となったと報じられている(NBCとWashington Postによる)。日本からは補佐官レベルのみ参列で、韓国も含めた西側各国の派遣団と比べると、見劣りすること極まりない。外交チャンスでもあるこういう機会に、どうしてこんなことしかできないのだろうかと疑問に思わざるを得ない(が、もちろんその理由はわからないはずはない)。 ここ数日、大学に行く度に聞かれることがある。 「日本では教皇のニュースは十分に流れているのか」 その度に、他の国際ニュース並みの扱いではあるけれど、恐らくはこの欧米での報道の状況の意味がわからないままに、集められた情報を報道しているのに過ぎないように見える、