宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、15日午前8時33分、ここ数日気象などの問題でたびたび延期となっていたミニロケット「SS-520 4号機」の打ち上げを行った。しかし、打ち上げ後まもなくデータの送受信ができなくなり、飛行は中断。機体は警戒区域内の海上に墜落した。「手で持ち運べるサイズの超小型衛星を打ち上げる、リーズナブルなロケット」という触れこみであったのだが、残念ながら今後に様々な課題を残す結果となった。 実験は、鹿児島県肝属郡肝付町にある内之浦宇宙空間観測所で行われた。このロケットの特徴は、多くのパーツに民生用のものが使われているということだ。民生用とは、一般家庭で用いられる前提で開発されたもの、ということであり、つまり、そのへんの電器店で売っている電化製品と同じパーツでロケットを飛ばそうとしたわけである。おかげでコストは尋常でなく安い。一発、4億円。 ちょっと比較の対象として大きい