『プロフェッショナル 仕事の流儀』 の収録は、アートディレクターの佐藤可士和さん。 佐藤さんは、美大を出て博報堂に入った あと、しばらくは広告におけるアートディレクション の方法論がわからず、模索していたという。 「これ、かっこつけてて、かっこ悪いね」 と尊敬する先輩のスター・クリエーターに 言われて落ち込んだそうだ。 それが、鈴木聡さんと仕事をしたり、 ホンダのステップ・ワゴンのプロジェクトに 巡りあったりする中で、次第に 「対象の本質の中に、表現は自然な 形で埋まっている」ということを発見 していったという。 本質をつかみさえすれば、あとは子供の 時から人には負けない絵の表現力で それを形にすることができるという のである。 現代アートにも造詣が深い佐藤さんだが、 広告は現代美術ならぬ現実美術であって、 時代が最も求めているアート表現であると 確信していると話す。 強烈にクリエイティヴ