<イングランド南東部サフォークの河川で採集した淡水ヨコエビから、コカインやケタミンなどが検出され、衝撃を与えている> 英国において、田園地帯の河川流域に生息する水生生物から違法薬物のコカインやケタミンなどの化学物質が初めて検出され、英国内外に少なからず衝撃を与えている。 淡水ヨコエビから、コカインやケタミンなどが検出 英キングス・カレッジ・ロンドン(KCL)とサフォーク大学の研究チームは、2019年5月1日、学術雑誌「エンバイロメント・インターナショナル」で「イングランド南東部サフォークの河川で採集した淡水ヨコエビから、コカインやケタミン、農薬、薬剤などが検出された」との研究論文を発表した。 研究チームは、2018年7月、ウィブニー川やギッピング川など、サフォークを流れる5河川の15カ所で、欧州の淡水に多く生息する淡水ヨコエビをサンプル採集し、これらを分析したところ、107種類の化学成分が