Published 2022/03/15 10:00 (JST) Updated 2022/03/15 15:16 (JST) 隣の「兄弟国」ロシアから侵攻を受けたウクライナ市民たちの故郷は凄惨な戦場と化した。20日間の現地取材を行った記者が見聞きした、人々の悲痛な訴えを報告する。(共同通信=津村一史) 前編はこちらhttps://www.47news.jp/47reporters/7523408.html ▽少女の涙、父と別れ 避難民であふれかえる駅前で泣きはらす少女を、父親とみられる男性が抱きしめていた。「次に何が起きるかもう分からない」―。ロシアのウクライナ侵攻開始から1週間がたとうとしていた。首都キエフはじめ各地で終わりの見えない激戦が続き、多くの市民が自宅を追われた。突如始まった戦争は、家族や恋人ら愛する者同士を離れ離れにしていく。 リビウの駅は、今やホームというホームを人が埋め