「またひとつ、古参の組織が消えてしまった。感慨深いよ」 ため息交じりにそう語るのは、都内在住の暴力団関係者だ。 【写真あり】姉ヶ崎会に所属していた一部の団体は新しい組織を結成し、的屋として存続することを表明した 7月下旬、暴力団関係者の間に、1通の「御通知」という書状が送られてきた。そこには、 「姉ヶ崎一家 関東会 姉ヶ崎一家 甲州家会 姉ヶ崎一家 五十嵐会 並びに 姉ヶ崎会を令和四年七月二十五日付を以て解散する事に決議致しました」 と書かれてあり、「明治後期の結成以来百三十余年に亘り御指導御支援御厚誼を賜りました事厚く御礼申し上げます」とあった。 暴力団に詳しいジャーナリストはこう話す。 「姉ヶ崎会とは、浅草に本部を置く古参の的屋組織です。六代目山口組や住吉会などの指定暴力団ではなく、そのような大組織の傘下にもなっていない、独立団体です。 とくに、関東を中心とした“ダフ屋”をほぼ一手に引
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