■初代(1972年~) 世界の大衆車を目指し開発 「狭い道でも扱いやすい」「狭い場所でも車庫入れが楽にできる」など、都市部で気軽に乗れるベーシックカーとして開発された初代シビック。1972年7月のデビューモデル(写真上)を見るとオーソドックスな3ドアハッチに見えますが、トランクが独立している2ドアになります。3ドアハッチバック(写真下)は2カ月遅れとなる1992年9月に登場します。 世界戦略車としてさまざまな機能が盛り込まれたシビック。最大の功績は1970年代のオイルショックと排ガス規制をCVCC方式のエンジンで乗りきったことでしょう。 CVCCは触媒などの後処理ではなく希薄燃焼で排ガスの有害物質を減らす仕組みです。世界一厳しく、クリアするのは不可能とまでいわれたアメリカのマスキー法を世界で最初にクリア。これによりシビックは世界中でヒット。89カ国で196万台も販売されました。ちなみに初代