「里見八犬伝」と「八犬伝」はこの項目へ転送されています。その他の用法については「里見八犬伝 (曖昧さ回避)」、「八犬伝 (曖昧さ回避)」をご覧ください。 国立国会図書館所蔵の『南総里見八犬伝』肇輯巻五表紙[注釈 1] 『南総里見八犬伝』(なんそうさとみはっけんでん、旧字体:南總里見八犬傳)は、江戸時代後期に曲亭馬琴によって著わされた長編小説、後期読本。里見八犬伝、あるいは単に八犬伝とも呼ばれる。 文化11年(1814年)に刊行が開始され、28年をかけて天保13年(1842年)に完結した、全98巻、106冊の大作である。上田秋成の『雨月物語』などと並んで江戸時代の戯作文芸の代表作であり、日本の長編伝奇小説の古典の一つである。 伏姫神と犬江親兵衛。歌川国芳「本朝水滸伝剛勇八百人之一個・犬江親兵衛仁」。 『南総里見八犬伝』は、室町時代後期を舞台に、安房里見家の姫・伏姫と神犬八房の因縁によって結ば