イーガー(左)と触れ合い、児童たちの笑顔がはじけた(14日午前11時39分、女川第一小で)=中川慎之介撮影 大震災で壊滅的被害を受けた宮城県女川町の若手経営者たちが、ご当地ヒーロー「リアスの戦士イーガー」を復活させた。 ほぼ全員が自宅や会社を失ったが、「笑顔にあふれた古里をよみがえらせたい」と企画し、小学校を訪問して子供たちを喜ばせた。 「イーガーだ!」。仮面をつけたご当地ヒーローが女川第一小学校に登場すると、児童たちから歓声が飛んだ。家をなくし、避難所から学校に通う子どももいるが、この日はみんな元気いっぱいだ。笑顔でイーガーを囲み、次々とサインや握手をねだった。 昨春、町のPRのために町商工会青年部が考案したヒーロー。名前は「いーがー! おめだぢ、女川の平和は俺が守る」という決めゼリフから付けた。部員がそれぞれ台本や主題歌などを担当。サンマ漁のいさり火などをあしらった衣装も手作りした