表1:新規建造が決定した「砕氷機能を有する北極域研究船」と海洋地球研究船「みらい」との比較 耐氷能力は、厚い一年氷内で通年航行が可能なPC4相当。1.2mまでの平坦氷を連続砕氷できる。一方の「みらい」は、砕氷能力がないので海氷域には入れない。 竣工はArCS IIの次の北極研究プロジェクトの2年目となるが、ArCS II期間中においても北極域研究船を念頭においた発展性のある研究を実施し、竣工後すぐに研究成果を生み出せるようにしておくべきである。この船は時代の要請に対応して、国際研究プラットフォーム、多様性、環境保全に配慮した設計となる予定である。海洋研究開発機構において検討している同船の主な特徴を以下に記す。 「みらい」レベルの気象観測や海洋観測が可能な観測設備と「みらい」には搭載していない科学魚群探知機等の新たな設備の搭載 海氷域における必要十分な砕氷・耐氷性能と通常海域を含む観測性能を