そりゃ全くわからないわけじゃないですよ。 でもものすごい勢いであっち行ったりこっち行ったりする子、いるじゃない。それでクスクス顔を合わせて笑うじゃない。 僕は、一生かかってもあの世界には入れない気がするよ。 白井もも吉『みつあみこ』は、女の子達の会話をそのままマンガにした作品。 表紙だけ見ると少女漫画的で、一見ガールズラブのにおいすらしますが、内容は一切そういうものではありません。 黒髪でみつあみの押琉子(おし るこ)と、学校生活に不安を感じている薄い色の髪の少女門部蘭(もんぶ らん)。 名前からして、なんだこれ。まあでもマンガだしね。わからんでもないですよ。 この二人が出会って成長していくちょっといい話か、と導入見せかけます。 ところが、繰り出される会話がほぼすべて、理解できない。 ちょっと抜き出します。 るこ「うーん、趣味かあ……らんちゃんは何かやってみたいことある?」 らん「私? つ