司馬遷が記した「史記」には、孫武が呉王闔閭(こうりょ)に登用された時の有名な逸話があります。「孫子勒姫兵」とは、簡単に訳せば”孫武が、宮中の美女達を兵士に見立てて整え治めた”ということです。詳しい内容を紹介している書籍やサイトは多いため、ここでは簡略化して掲載しておきます。 「孫子勒姫兵」のあらすじ 1.孫子十三篇を読んだ闔閭は、孫武に対して軍隊の指揮をして見せて欲しいと言う。 2.孫武は、宮中の美女180人を二つの部隊に分けて武器を持たせた。 3.闔閭が寵愛する姫二人をそれぞれの隊長とし、合図に応じて左右前後を見る指示内容を教えた。 4.孫武は太鼓を打って命令を下したが、美女達は笑うだけであった。 5.孫武は「指示内容の伝達を徹底できず、兵士達が命令に従わないは将軍の罪である」と言って、改めて何度も指示内容を教えた。 6.再び、孫武は太鼓を打って命令を下したが、美女達はまた笑うだけであっ