床に落ちていたアイスクリームに足を滑らせて転倒したのは店の責任として、岡山市の女性(75)が「天満屋ハピータウン原尾島店」を運営する天満屋ストア(岡山市北区)に約2670万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が14日、岡山地裁であった。世森亮次裁判官はストア側に約860万円の支払いを命じた。 判決によると、女性は2009年10月31日午後8時10分ごろ、ストア内のアイスクリーム店の前で、アイスクリームに足を滑らせて転倒。腰の骨が折れるなどし、ひざが曲がらなくなるなどの後遺症が残った。 世森裁判官は、当日は値引き日だったことなどから「アイスクリームが床に落とされ、滑りやすくなることは容易に予想できた」と判断。清掃の委託時間を閉店まで延ばしたり、売り場の巡回を強化したりする義務があったと結論づけた。 天満屋ストアは「判決を精査し、対応を検討したい」とコメントを出した。