遅ればせながらPS3を買った。いまはFALLOUT3という、核戦争後のアメリカをさすらうゲームをプレイしているところだ。現実世界のコンプレックスが影響したのだろうか。僕は自分のキャラクターをインテリとして設定したのだけど、これが完全に裏目に出てしまった。頭の良い子供というのはやはりどこでも軽んじられるものであるようで、僕の分身は、同世代の子供たちから「ガリ勉野郎」とさげすまれるような境遇におかれていたのだ。明らかにスクールカ−ストの最低辺である。 つらい現実から逃れるためにゲームをやっているというのに、どうしてこんな目にあわなければならないのか。いつかこいつら全員皆殺しにしてやる、と心に誓うも、僕の分身は体力がまるでない。ケンカをしてもまるで歯がたたず、蝉の幼虫のように暗い青春を過ごさざるをえなかった。 もちろん、僕の分身はただ黙っていじめられていたわけではない。いじめっこの母親がアルコー