忙しい年は、剪定枝を焼却場に持ち込んでお金を払って燃やしてもらうのだが、今年の冬は比較的時間があるので剪定した太めの木は畑の隅に積み上げたり組み合わせて立てて乾燥させ、葉は畑に撒いて堆肥化している。 オリーブを育て始めた頃は、オリーブの葉や刈った草を積み上げて米ぬかを混ぜて発酵用の菌を入れて水を掛けシートで覆いときおり混ぜて堆肥を作っていた。しかし、雑草を生やしている草生栽培の畑ではそんな手間の掛かることは一切必要ない。刈った草はそのままにして剪定したオリーブの葉は地面に落として置けば、数か月もすると雨の温度変化と虫と菌類によって肥えた有機物になって土に還っていく。 草を集めて運ぶ必要もないし、水をやる必要もないし、菌も買わないし、できた堆肥を撒く必要もない。市販の堆肥を買う必要もない。全部、畑が自然にやってくれる。いいことばかりのように思えるが、実際は土に還りにくい太めの枝は草刈りの邪魔