直島の「ヴァレーギャラリー」に展示されている草間彌生さんの作品「ナルシスの庭」。屋内外に計1710個ものステンレス製の球体が並ぶ=香川県直島町で2022年3月12日午前11時34分、西本紗保美撮影 国内最大級のアートの祭典「瀬戸内国際芸術祭」(瀬戸芸)が14日、瀬戸内の離島各地を舞台に開幕する。3年に一度の開催で、新型コロナウイルス下では初。開催を待ち望む声がある一方、医療体制が脆弱(ぜいじゃく)な離島での祭典にはコロナの感染拡大への不安もある。 人気の芸術家来日できず、公開ずれ込み 瀬戸芸は2010年、過疎高齢化が進む瀬戸内の7島と高松港を舞台に始まった。主催の実行委員会には香川県と各市町、瀬戸内の島々で美術館運営を手がける福武財団などが参画する。今回の運営資金のうち、県が最高の約2億5000万円を出資する。5回目となる今回は春、夏、秋の計105日間、香川、岡山両県の12島と高松港、岡山