2011年7月8日 朝日新聞 凹凸がないスマートフォン(多機能携帯電話)や 情報端末のタッチパネルを目の見えない人が使う方法を、 東京都練馬区の視覚障害者、長谷川貞夫さん(76)が開発した。 点字の原理を応用し文字入力する仕組みだ。 画面を指で直接なぞるタッチパネルには、凹凸のある押しボタンがない。 視覚障害者には、ボタンやキーの位置が決まっているプッシュホンやパソコンのキーボードより操作が難しい。 点字は縦3列横2列の計6個の点の組み合わせで仮名や数字を表す。 長谷川さんらはこの配列をタッチパネル上に作り、 点の部分を指で触るとブルッと振動する仕組みを開発。 数個の点をなぞれば1文字が完成する仕組みを「イッピツ」と名づけた。 「イッピツを発展し、自在にタッチパネルを使う方法を編み出したい。 振動を利用すれば、目が見えず耳も聞こえない盲ろう者も使える」という。 研究仲間