神奈川県藤沢市に、非常に興味深い特徴を持った多世代共生型の民間アパートがある。その名は「ノビシロハウス」。一見、カフェとコインランドリーが付いた洒落た雰囲気のアパートだが、最大のポイントは、若者と高齢者が世代を超えて交流しながら暮らしているところにある。高齢化が著しく進む日本に明るい未来を呼び込む「人に優しいアパート」のすがたをリポートする。 2035年には、国民の3人に1人が65歳以上の超高齢化社会となる日本。生涯未婚率が増え、併せて少子化も進む。特に深刻なのは、老後を頼る子どもや親戚のいない単身高齢者の問題だ。追い討ちをかけるように、年金支給開始年齢の引き上げや支給額の減少なども議論されており、老後に不安を抱く人は非常に多い。まさに課題は山積みである。 そんな中、民間の取り組みとして、神奈川県藤沢市に興味深い多世代共生型のアパートが現れた。その名は「ノビシロハウス 亀井野」(以下、「ノ