欧州から帰国しJリーグでプレーする選手が増えるにつれ、彼らの経験が言葉となり発信されるようになった。特に目立つのは、酒井高徳、長友佑都、すでに引退した内田篤人の発言だろうか。彼ら3人は偶然にもそろってサイドバックというポジションで、それぞれにドイツ、イタリア、フランス、そして日本代表で結果を出してきた選手たち。彼らが発信、発言する日本と欧州の違いは現実的で面白い。 彼らと同じサイドバックである酒井宏樹も日本に復帰し約半年。欧州と日本の違いを今どう感じているのか、言葉にしてもらいたいと思った。が、少々難航したと正直に明かしておきたいと思う。酒井は言葉を選びながら語ってくれた(全2回の2回目/#1から続く)。 ◆◆◆ 「何か見せなきゃいけないとかは全く思ってないですね」 あらためて言うまでもないが、酒井は現日本代表で、東京五輪のオーバーエイジにも選ばれた。現状日本のナンバーワン右サイドバックだ