天皇賞・秋に出走を予定している昨年の最優秀3歳牝馬ブエナビスタ(栗・松田博、牝4)が、来年もドバイへ遠征する予定があることが20日、わかった。今年3月のドバイシーマクラシック(メイダン、GI、芝2410メートル)は、英国馬ダーレミの3/4馬身差2着に惜敗したが、直線では力強い伸びで追い込んでおり、世界でも能力が通用することは証明済み。来春、改めて海外でのGI制覇にチャレンジしたい意向だ。 ブエナビスタは主戦の横山典騎手が落馬負傷のため、天皇賞にはフランス拠点のクリストフ・スミヨン騎手で参戦。その後はジャパンC(11月28日、東京、GI、芝2400メートル)から有馬記念(12月26日、中山、GI、芝2500メートル)が有力視されている。来年になって状態に問題がなければ、日本では春に適当なレースがないことから、再びドバイに遠征する方向だ。なお、天皇賞の1週前追い切りは21日に行われる予定。
昨年のフェブラリーSなどダートGI3勝馬サクセスブロッケン(栗・藤原英、牡5)が、年内休養することが25日、分かった。藤原英調教師が明かした。同馬は6月30日の帝王賞(交流GI)で8着に敗れた後、現在は北海道・吉田ファームに放牧へ出ている。 「激戦続きだったし、疲労が出たのかもしれない。来年のフェブラリーSには使いたいので、年内は休養させるつもり」と藤原英調教師。復帰戦は定めずに、長期スパンで立て直しを図る。
今年のGII・阪神大賞典を制したトウカイトリック(栗・野中、牡8)は5日、GIメルボルンC(11月2日、フレミントン、芝3200メートル)に挑戦することが決定した。野中調教師が「オーナーと相談した結果、出走する方向になりました」と話した。 現在、北海道のアクティーファームで放牧中。今月中旬に函館競馬場か栗東トレセンに移動し、9月上旬に東京競馬場で出国検疫を受ける予定。前哨戦のコーフィールドC(10月17日、コーフィールド、GI、芝2400メートル)を使って本番に向かう。昨春の天皇賞馬マイネルキッツも同じローテで参戦する。 「現地で2戦します。うまく調整して、いい結果を出したいです」とトレーナー。海外初遠征ながら、重賞を含めたオープン勝ちは全て3000メートル以上という生粋のステイヤー。世界が注目する長距離GIでどんなレースをするか楽しみだ。
落馬負傷で休養中の武豊騎手(41)=栗・フリー=がシンガポールで復帰することが濃厚になった。 武騎手は3月27日の毎日杯で騎乗馬がゴール前の直線で故障を発症。落馬事故で左鎖骨遠位端骨折と腰椎横突起骨折などで現在は治療に専念。桜花賞のアプリコットフィズ、皐月賞のヴィクトワールピサなどの有力馬は乗り替わりとなったが、5月16日に行われるシンガポール航空国際C(クランジ、GI、芝2000メートル)に選出されているヤマニンキングリー(栗・河内、牡5)の騎乗で復帰を果たしそうだ。 河内調教師は「産経大阪杯は7着に敗れたが、予定通りにシンガポールに遠征する。鞍上は武豊騎手にお願いしている」と話した。 これまでも落馬による骨折から驚異的な回復で早期復帰を果たしてきた武騎手。シンガポールの翌週からはオークス、ダービーが控えていて、国内でも華麗な騎乗が見られそうだ。
阪神JFを制して、最優秀2歳牝馬に選ばれたアパパネ(美・国枝、牝3)が、僚馬クリミナルコード(牝3新馬)とともに18日午後、栗東トレセンに到着した。「12時半に着きました。落ち着いているし、特に問題はない。2度目の栗東なので馬も慣れたものですね」と福田調教厩務員は笑顔を見せた。昨年12月と同様に同トレセンで調教を積み、チューリップ賞(3月6日、阪神、GII、芝1600メートル)から桜花賞(4月11日、阪神、GI、芝1600メートル)へ向かう。
昨年の有馬記念で10着に敗れ、アイルランドへの移籍を模索していたホッカイドウ競馬のコスモバルク(田部、牡9)が3月29日に出国し、愛国の児玉敬厩舎で競走生活を続けることになった。児玉氏は愛国での調教師免許を持つ日本人。「日本のGIでは厳しい戦いを強いられていますが、アイルランドで適鞍を選べばまだ活躍できると思っています」と話しており、現地での受け入れを快諾した。 現在、ビッグレッドファーム鉾田(茨城県)で調整中のバルクは、オランダ・アムステルダム経由で愛国入り。レパーズタウン競馬場を本拠とし、6月くらいに行われる2000〜2200メートルの準重賞を目標とする見込みだ。移籍期間は今年度いっぱい。その後は日本に帰国し、功労馬として余生を過ごすプランが描かれている。
東京新聞杯で重賞初制覇を飾ったレッドスパーダ(美・藤沢和、牡4)がフェブラリーS(2月21日、東京、GI、ダ1600メートル)に挑戦することが決定した。藤沢和調教師は「タイキシャトル(父)もダートを勝っているし、母系からも不向きということはない。挑む価値はある」と明言。登録がある香港のチャンピオンズマイル(4月25日)については「視野にはあるが、使うと(目標の)安田記念(6月6日、東京、GI、芝1600メートル)まで間隔がなく調整が難しい」と消極的になったため、フェブラリーS後は京王杯SC(5月15日、東京、GII、芝1400メートル)が有力。
一昨年の秋華賞馬ブラックエンブレム(牝5、父ウォーエンブレム)は近日中に初交配が行われ、その相手が7冠馬ディープインパクトになることが決定した。現役時に管理した小島茂調教師が明らかにしたもので、同馬は昨夏に鼻出血のため引退。今春からの繁殖入りが決まっていた。小島茂師は「近日中に種付すると聞きました。とても楽しみですね」と産まれてくる子供に胸を高鳴らせている。
JRAは11日の全レース終了後、4Rの落馬事故について報道陣向けに説明会を行った。裁決委員を務めたJRA審判部・中村嘉宏部長補佐は、「動きは小さかったが、加害馬と被害馬の因果関係が特定できた。馬の癖とは認められず、騎手としての結果責任が運用された」と1位入線の(10)ノボプロジェクトが失格となった理由を説明。失格の制裁は「落馬が1頭でも9頭でも変わらない」と話し、規模とは無関係であるとした。 加害馬の動きが小さかった中で騎乗停止期間が4日になった点には、「(騎乗馬の)進路は内ラチから1頭分くらいの間隔を開けるように指導しており、三浦騎手は内ラチに寄りすぎていた」ことを要因に挙げた。その上で、「結果的に多頭数の落馬事故が起こったことは非常に残念ですが、その原因は走行妨害。引き続き研修などを通じて安全な競馬に対する騎手の意識を高めていきたい」と再発防止に努めることを表明した。
27日の中山競馬場入場人員は11万5327人で前年比98・5%と微減にとどまったが、有馬記念の売り上げは404億4410万2200円で前年比94・3%とダウンした。今年は22レースあるJRA・GIのうち、前年を上回ったのはフェブラリーS、桜花賞、秋華賞の3レースのみ。有馬記念はJRAでは一昨年の451億円程度を期待していただけに、ウオッカをはじめ、天皇賞(秋)、ジャパンC上位馬が数多く回避したにしてもひどい落ち込み。英国の障害レース、グランドナショナルの売り上げが日本円で400億円程度といわれており、“世界一”の座が危うくなってきた。この日の中山競馬総売り上げも94・2%の499億3616万8300円とダウンした。 今年の開催競馬場の、総入場人員は前年比99・0%の731万6360人で、総売り上げ金額は同94・2%の2兆5900億7350万円とダウンした。この点についてJRAの小畠薫理事は
26日まで騎乗停止中のクリストフ・ルメール騎手が栗東トレセンに姿を見せた。有馬記念で騎乗するフォゲッタブルの池江郎調教師が「体を持て余しているなら調教に騎乗してほしい」と声をかけたもの。ルメールも「万全の状態で有馬記念に騎乗したいからね」と意欲を燃やす。 ルメールは05年にハーツクライに騎乗し、池江郎師の無敗3冠馬ディープインパクトに国内唯一の黒星をつけた。今回は立場が変わり、強力な援軍だ。トレーナーも「フォゲッタブルは夏を越して急成長してきた。走り方や小さい顔なんか(雰囲気)はディープに似てきたね。ルメールはビデオを見たり研究している。ディープの時のお返しをしてくれたらいいね」。同世代のクラシックホースや古馬GIホース相手に“ルメールマジック”を期待していた。 美浦トレセンでは、有馬記念での引退が決まったマツリダゴッホの国枝調教師が、渋い表情を浮かべていた。「引退式がね。規定があって、G
エ女王杯を制したクィーンスプマンテ(美・小島茂、牝5)が、12月13日に香港シャティン競馬場で行われる香港カップ(GI、芝2000メートル)に出走することが決まった。当初、香港ヴァーズ(GI、芝2400メートル)を目標に登録を済ませていたが、同レースはレーティングの上でランクが低く、主催者側から「香港Cではどうか」の打診があり、受諾したもの。26日に栗東で検疫入り、12月3日に日本を出発する。
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