2011年1月頃から始まったシリア内戦は今も膨大な犠牲者を出し続けています。この内戦では様々な兵器が使用されています。市街地への無差別な砲撃や航空爆撃、弾道ミサイル攻撃、クラスター爆弾、テルミット焼夷弾。そして今、毒ガスの大量使用事件を契機に、アメリカとフランスが軍事介入しようとしています。しかしそれは内戦を終わらせる為というよりは化学兵器を使った事に対する懲罰が目的で、巡航ミサイルを中心とした限定的な攻撃が予定されており、仮に実施しても戦局には殆ど影響を与えないでしょう。 シリア軍は白燐弾を使用せず、テルミット焼夷弾を使用:週刊オブイェクト(2012年12月16日) シリアでは毒ガス以前に焼夷兵器であるテルミット焼夷弾が大量に使用されていました。しかしガザやファルージャの白リン弾ではあれだけ大きく騒がれていたのに、シリアのテルミット焼夷弾ではほとんど反響が無く、大勢の人は無視してました。