松山市の中心部で13日午後、物損事故を起こして逃げた男の乗用車が1時間近く逃走し、追跡するパトカーとのカーチェイスが起きた。車は路面電車が走る大通りやアーケード街を暴走。信号無視や逆走、事故などを1時間近くにわたって繰り返し、付近は一時騒然となった。 車は松山城を取り囲むように走る国道11号や国道196号などを逃走し、許可無く車が入れない大街道商店街にも侵入した。車に遭遇した女性(76)は「振り返ったら車が勢いよく来て怖かった。自転車も置いてあったが、うまくよけていた。(カーチェイスが)まさかここであると思わなかった」と驚いていた。 県警本部近くの交差点では自転車の60代女性と接触し、けがを負わせた。目撃した男性(41)は「ぶつかった瞬間は車のスピードが落ちたが、車に乗り上げた女性が落ちると、よけるように再びスピードを上げて逃走した」。車側の信号は赤で、「男は前一点だけを見ていて、ぶつかる