あさってに迫った『紅白歌合戦』。過去の連載2回では、出演回数と披露される曲のデータを確認してきた。そこでは常連勢が減り、メドレーが激減する現象が確認できた。 今回は、出演者の年齢を確認していこう。 高齢化率は過去最高を更新 昨年は65歳以上の高齢者の出演が12%と過去最高を記録した。それは常連が増えたことを意味しない。キャリアを重ねてはじめて『紅白』に出るアーティストもいるからだ。今年であればパラリンピックの開会式で注目された布袋寅泰が、59歳で初出演を果たす予定だ(2007年に石川さゆりのサポートギタリストとしての出演経験はある)。 今年は五木ひろしが今回は出演しないにもかかわらず、65歳以上の割合が過去最高を更新した(図1)。人数は昨年よりもひとり多い6人だ。むかしと異なるのは、こうした大御所に演歌勢が少ないことだ。細川たかしと天童よしみを除けば、ほかは郷ひろみやさだまさしなどアイドル