AIが自ら思考し、判断する(かのように振る舞う)ようになり、人間の行動を代替する社会では、AIに「権利」や「責任」は発生するのでしょうか? そこに従来の法は適用されるのでしょうか? 今回は、ロボットやAIに関する法律の専門家とともに、AIが社会基盤となる未来について、参加者の皆さんと考えました。 【ゲスト】 工藤郁子 マカイラ株式会社コンサルタント上席研究員、中京大学経済研究所特任研究員、一般社団法人日本ディープラーニング協会 有識者会員。 共訳に、ウゴ・パガロ著『ロボット法』勁草書房(2018)。また、共著に『ロボット・AIと法』有斐閣(2018)。 工藤:私は、ロボットとAIに関わる法という比較的新しく、いろいろな分野が混じり合った領域の研究をしています。このイベントでは、コメントや質問はいつでも歓迎します。 さて、ここで挙手をお願いします。まず、AIの台頭によって人間の職を奪われない