この記事の写真をすべて見る 新しい年度を間近に控え、新たな職場や、新たな学校で新生活を迎える人が多いこの季節。やる気いっぱいでスタートしたものの、五月病をはじめ、うつ状態などに陥ってしまう人も多い。 長年、自衛隊のメンタル教官として多くのカウンセリングや心の不調予防策を実施し、定年退官後もNPO法人メンタルレスキュー協会理事長として心の健康づくりにたずさわり、『自衛隊メンタル教官が教える 心の疲れをとる技術』(朝日新聞出版)の著者である下園壮太さんに、ポキッと折れることなく働き続ける上で大切なことを伺った。 * * * 筆者は定年で退官するまで、長年、自衛隊のメンタルヘルスの現場で仕事をしてきた。ご想像のように、自衛官は過酷な任務を与えられることもある。そんな厳しい状況の中でも心が折れずに任務を遂行できるようにメンタル面のサポートをするのが筆者の役目だった。 同じ厳しい環境下の勤務でも