弱肉強食は野生の世界の厳しい掟。ヒョウと巨大ニシキヘビ、シュモクザメとイタチザメなど、異なる種が繰り広げる激闘の貴重な映像を集めてみた。
弱肉強食は野生の世界の厳しい掟。ヒョウと巨大ニシキヘビ、シュモクザメとイタチザメなど、異なる種が繰り広げる激闘の貴重な映像を集めてみた。
科学的な実験の結果、このポテトチップスを食べるかどうかを判断する基準は、3秒以内に拾うかどうかといった時間の問題ではないことが判明した。(PHOTOGRAPH BY LORI ADAMSKI PEEK) 私たちは子どもの頃から、ある疑問につきまとわれている。落とした食べ物は、はたして食べても安全なのだろうか? 答えのひとつに、素早く拾えば大丈夫というものがある。いわゆる「3秒ルール」だ。よく似たルールは世界中にあり、米国では「5秒ルール」と呼ばれている。 それだけに、こうしたルールにさしたる根拠があるとは思えず、世界各地の家族の論争や科学展でもおなじみのテーマになっているが、2500回以上も科学的に測定を行った興味深い実験の結果があるので紹介しよう。 米ラトガーズ大学の食品科学者ドナルド・シャフナー氏らが、2016年に学術誌「Applied and Environmental Microb
緑の氷山は、驚くほど透明なことが多い。その透明度は青の氷山と同等で、気泡がほとんど含まれていないためだ。(PHOTOGRAPH BY DOUG MCVEIGH/AUSTRALIAN ANTARCTIC DIVISION) 地球の極地で見られる氷山の色は、ほとんどの場合、白から青だ。しかし、利用できるものは何でも使う芸術家のように、自然は鮮やかな緑色の氷山を作り出すことがある。 このエメラルドグリーンの氷山は、南極でしか見られない。謎めいたエメラルド色の氷塊についての科学文献は数多く、100年以上前の報告もある。それでも、色の原因をきちんと説明したものはこれまでなかったが、この謎をついに解明したかもしれない研究結果が、2019年2月7日付けの学術誌「Journal of Geophysical Research: Oceans」オンライン版に発表された。 今回の研究によると、この珍しい緑色は
人間と同様、アリも戦争をする。サハラ砂漠以南のアフリカに生息する黒く小さなマタベレアリ(Megaponera analis)は、しばしば大好物のシロアリと激しく衝突する。(参考記事:「動物たちも「戦争」をするのか?」) おなかをすかせたマタベレアリは、決死の覚悟でシロアリの塚をこじ開け、暗闇に飛び込む。 ところが、最新の研究によれば、マタベレアリには戦死者を減らす戦略があるという。負傷した戦友を巣に連れ帰るというもので、ほかのアリには見られない行動だ。(参考記事:「知られざるアリたちの驚異」) 研究を率いたドイツ、ビュルツブルク大学のエリック・T・フランク氏は、傷ついた兵隊アリを丁重に扱っているようにしか見えないかもしれないが、この行動にはきちんとした意味があると強調する。フランク氏はアリ学の専門家だ。 「間違いなく、コロニーの利益になります。負傷したアリたちはまたいずれ奇襲攻撃に参加でき
米メイン州オーガスタのケネベック郡上位裁判所に連行されるクリストファー・ナイト。彼は森の中にひとりで暮らし、所有者が不在の別荘で盗みを繰り返していた。(PHOTOGRAPH BY ANDY MOLLOY, KENNEBEC JOURNAL, AP) 1986年、20歳のクリストファー・ナイトは、米マサチューセッツ州の自宅から車でメイン州へ向かい、そのまま森の中へと姿を消した。彼は深い森の奥にテントを張って暮らし、近隣の別荘から盗んだものを食べて生き延びた。30年近く、他人と会話をすることはなかったが、最後は障害者用のサマーキャンプ場に盗みに入ったところを逮捕された。 人は何をきっかけに世捨て人となるのだろうか。ナイトはただ単に、孤独を好む反社会的な人間だったのだろうか。それとも彼の行動のどこかに、我々が学ぶべき教訓があるのだろうか。「ナショナル ジオグラフィック」誌にも寄稿しているジャーナ
ネコと同じように、ライオンの母親も子どもをくわえて運ぶことがある。そんな子ライオンの気分を味わえる動画が公開された。「よだれでベタベタだよ」と泣き言のひとつも言いたくなるかもしれない。 動画に映っている2頭の雌ライオンは、ともに推定4~6歳。少なくとも1度は子どもを産んでいるだろう。実際、最初のライオンは乳が出ているように見えることから、この群れには1、2頭の子ライオンがいて、このGoProカメラと同じように唾液まみれにされているにちがいない。(参考記事:「【動画】川で遊ぶクマを至近距離で撮影した」) ガイドで野生生物写真家のクリストフ・シェーマン氏がこの動画を撮影したのは2014年、南アフリカ共和国のクルーガー国立公園でサファリを先導しているときだった。ライオンたちの通り道とおぼしき場所のわきにカメラを備え付け、離れて観察していると、この雌ライオンが方向転換してカメラに近づいてきた。 「
それはあまりに凄惨な光景だった。ボスとして群れを率いていたチンパンジーが、かつての仲間たちに襲われて、体の一部を食いちぎられ、殺されたのだ。 チンパンジーの争いが時に殺し合いに発展することは、研究者の間では認識されていた。10年以上調査されているチンパンジーの生息地ではすべて、死に至る争いが報告されている。しかし、同じ群れの中での殺し合いは極めて珍しい。(参考記事:「人は人を食べたのか、4つの事例を読み解く」) この事件は、1月27日付の霊長類学専門誌『International Journal of Primatology』で発表された。元ボスが殺された後の現場の様子を撮影した動画もある。チンパンジーが同じ群れの仲間を殺したという記録は、これを含めてわずか9例しかない。 「とても見ていられませんでした」と、報告書を共同執筆した米アイオワ州立大学の人類学者ジル・プルエッツ氏は語る。「その後
木に登って獲物を引きずり下ろしたあと、ヒョウが立ち止まってヒョウを食べ始めた。(Photograph by Sergey Gorshkov) 衝撃的な写真だ。ヒョウが別の1頭の死骸を木から引きずり下ろしている。その後、ヒョウは立ち止まって獲物を食べ始めた。 こうして目の当たりにするのは珍しいが、野生のヒョウが共食いをする例は多く、専門家はその原因を模索している。よくあるのは、競合を排除し、自分の縄張りを確保するために、年長のオスが若いオスを殺してしまうケースだ。(参考記事:「オスのヒョウの子殺し、撮影に成功」) ヒョウが特にヒョウの子どもを殺す場合、進化論的な理由は明らかです、と大型ネコ科動物の保護団体「パンセラ」の代表を務めるルーク・ハンター氏は言う。「パンセラ」はナショナル ジオグラフィック協会のビッグキャット・イニシアチブと提携している。 「自分と血のつながらない子どもの父親になる余
今後数年で、世界の動物はどれだけ姿を消すのだろうか。最新の報告書が不吉な予測を示した。(PHOTOGRAPH BY BEVERLY JOUBERT, NATIONAL GEOGAPHIC CREATIVE) 2つの著名な自然保護団体がこのほど、世界の野生動物についてセンセーショナルな予測を発表した。2020年までに、脊椎動物の個体数が1970年の水準の3分の1まで減少する可能性があると警告している。 新たな報告書「リビング・プラネット・インデックス」は、世界自然保護基金(WWF)とロンドン動物学協会(ZSL)が作成した。それによると、動物の個体数は1970年から2012年までに58%減少したという。主な原因は、密猟や生息地減少、汚染といった人間活動だ。(参考記事:「6度目の大量絶滅、人類は生き延びられるか?」) 報告書は、こうした傾向が今後も続くと想定し2020年までの状況を予測した。分析
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く