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2021年5月2日のブックマーク (2件)

  • 経済学者トマ・ピケティ「欧米の左派政党は、イデオロギーにとらわれ、庶民階級をかえりみていない」 | 欧米はアイデンティティ政治から抜け出さなくてはいけない

    庶民階級を重視しない左派政党 ──中道左派の政党が大規模な富の再分配に力を入れようとしないのは、EUの解体を避けたいという配慮があるからなのでしょうか。 いつでも選択肢はあるのです。むしろ何の選択もしないほうがEUが崩壊する可能性を高めます。英国のEU離脱を、英国人の気まぐれのせいにしてはいけません。あれはEUの失敗です。EUの意義を英国の庶民階級に説得できなかったから、英国の庶民階級の圧倒的多数がEU離脱に投票したのです。現在のEUのモデルは、経済的に恵まれ、自由に移動できる層に有利なものになっているのは間違いないのです。 ──教育の拡充は庶民階級に有利な政策ですが、左派政党はそのような構想を持っていないのですか。

    経済学者トマ・ピケティ「欧米の左派政党は、イデオロギーにとらわれ、庶民階級をかえりみていない」 | 欧米はアイデンティティ政治から抜け出さなくてはいけない
    Shalie
    Shalie 2021/05/02
    “庶民階級が選挙で棄権するようになったので、投票する有権者の学歴が高くなり、それに応じて政党の政治綱領が高学歴層向けのものに変わっていったのです。もっともこれは鶏が先か、卵が先かの話になってしまいます
  • トマ・ピケティ「欧米の左派政党は庶民ではなく、もはや高学歴者のための政党となった」 | 左派政党から庶民が離れたのは、左派政党の責任だ

    左派政党を支持するのは庶民から高学歴者になった フランスで刊行された『政治の亀裂と社会の不平等』(未邦訳)は、非常に重要な研究をまとめたものだ。50人ほどの国際的な研究チームが、有権者の投票行動が、所得、資産、学歴、民族的出自、宗教に応じて、どう変化するのかを調査したのだ。調査の対象期間は1948~2020年と非常に長く、調査対象の民主主義国も50程度と非常に規模が大きい。このテーマに関してこれほど体系的、包括的に行われた調査は過去にない。 かつて西側諸国では、有権者は所属する社会階級に応じて投票先を決めていたが、いまではその構造は消失し、その過程で、左派政党は高学歴者に支持される政党へと変貌を遂げた。このような左派政党を支持する人々のことを、経済学者トマ・ピケティは「バラモン左翼」と呼ぶ。調査の共同監修者の一人でもあるピケティが、左派政党の変質とその帰結について語った。 ──庶民階級

    トマ・ピケティ「欧米の左派政党は庶民ではなく、もはや高学歴者のための政党となった」 | 左派政党から庶民が離れたのは、左派政党の責任だ
    Shalie
    Shalie 2021/05/02
    “庶民階級の左派離れは、要因が複雑に絡み合っていて、簡単には説明できません。ただ、左派政党に大きな責任があるのは事実です。1980年代頃から、左派政党が掲げる再分配政策の規模は非常に小さくなりました”