インドのテクノロジー中心都市ベンガルールで2014年12月に行われたホームパーティーに参加した当時セコイア・インディアのアナリスト、アンキティ・ボース氏は、隣にいた参加者の1人と会話を始めた。これが今や企業価値10億ドル(約1100億円)に迫るシンガポールのオンライン衣料販売企業ジリンゴの始まりだった。 当時23歳のボース氏の会話の相手は、24歳だったソフトウエアエンジニアのドゥルブ・カプール氏。両氏が互いに補い合えるスキルを持ち合わせ、起業に対し同じような野心を抱いていたことに気付くのに時間はかからなかった。その4カ月後、2人は仕事を辞め、貯蓄から3万ドルずつを出し合いオンラインで衣料販売のプラットフォームを提供するジリンゴを設立した。