17日、中央アジアの雄、ウズベキスタンからミルジヨエフ大統領が就任後初の訪日でやってくる。2015年の安倍総理による訪問の答礼で、いろいろやってやっとこの期日で合意ができたということだ。 だから「この時期になんで?」と問うのは野暮。しかし、訪問自体は重要だ。様々の期待をかけての訪日だけに、この中央アジアのキーとも言える国の大統領の気をそらしてはならない。 筆者は以前、この国で大使をやっていたので、ウズベキスタンという国の性質、そしてこの訪問の意味、つまり先方として期待するところ、そして日本側としてできること、やるべきことを、解説しようと思う。 ウズベキスタンのイロハ 日本から飛び立って新疆の砂漠を越えると、雪をかぶった山脈が眼下に現れる。 このあたり、世界でも飛行機の窓からの景色が最も美しいあたりで、それを飛び越えると緑のフェルガナ盆地、そしてその先に中央アジアと呼ばれる広大な大地が広がる