徳島市内の「かんぽの宿」の大浴場のサウナで男性客が脱水症状で死亡したのは従業員が誤って施錠したためとして、遺族が宿を運営する日本郵政に約5400万円の損害賠償を求めて徳島地裁に提訴していたことが24日、分かった。 訴状によると、2011年10月29日夜、小学校の同級生と宿泊していた徳島県内に住む70代の男性がサウナに入っていた際、宿の従業員が大浴場の照明を消し、施錠。翌30日朝、サウナで男性が死亡しているのが見つかった。死因は脱水症状による急性循環不全だった。 訴状は、従業員が施錠時にサウナ内に人がいるか確認していれば死亡することはなかったとして、宿側が安全配慮義務を怠ったとしている。 日本郵政は「係争中なのでコメントできない」としている。