[バンコク 29日 ロイター] 7月3日に総選挙を控えるタイで、性転換者の団体が、身分証明に必要な国民IDカードの写真が選挙管理委員会のスタッフを混乱させ、投票に支障が出るとして、改善を訴えている。 男性から女性に性転換した人が加入する団体のメンバーは2500人強。団体を統括するYollada Suanyoc氏は「銀行や学校、病院で、そして投票を行う際に国民IDカードを使用するが、使用にあたりわれわれは大きな問題を抱えている」と主張。「(IDカードの)写真は女性なのに、男性の姓につける『ミスター』が記載されていたり、10代の少年の写真が掲載されているのに、カードの持ち主は女性の姿だったりする」などの例を挙げた。 タイでは15歳から国民IDカードの携帯が義務付けられており、7年ごとに更新される。 性転換者はタイ社会に比較的受け入れられているが、Suanyoc氏は政府の対応が遅いと批判。総選挙