【ソウル共同】同性カップルのパートナーを健康保険の被扶養者として認めないのは差別だとして、韓国の男性が国民健康保険公団を相手取って起こした訴訟の判決で、ソウル高裁は21日、被扶養者の資格を認める決定をした。LGBTQ(性的少数者)への偏見が根強い韓国で、同性カップルの法的地位が初めて認められた画期的な判断。権利保護を求める動きが活発化しそうだ。 健康保険公団は事実婚の配偶者も被扶養者として認めている。高裁は同性同士であることで対象外とするのは「差別的な待遇だ」として、原告に保険料を課した公団の処分を取り消した。一審判決は、婚姻は男女間で成り立つとして請求を棄却していた。