この秋、神宮前での取材が続けざまにあり、原宿駅からキラー通りにかけて歩く機会が多かった。駅舎が一新され、駅前にも新たなショッピングビルができた原宿の街は、洗練された大人の街の雰囲気が漂う。資生堂、イケア、ユニクロ、スターバックス、セイコーといった有名ブランドのショップが軒を連ね、人々が行きかう。 ショッピングビルからすぐのところに竹下通りの入り口がある。全長360mほどの世界的に名の知れた「カワイイ文化の発信地」(竹下通り公式マップ)だ。デコレートされたアーケードの前で記念撮影するグループもいる。そんな竹下通りについて「最近元気がない」との声が聞かれる。いったいどうなっているのか。若者の街をじっくりと観察してみた。 竹下通りの入り口からは奥までの見通しがいい。10月初旬の日曜日に訪れたときはそこそこの人出。通りの7割が人で埋まっているという感じだろうか。人出がすっかり途絶えていた4~5月の