憲法改正に賛成する政治家や知識人、タレントの中には「ドイツでは戦後60回も憲法を改正してるのに日本だけ1回も改正してないのはおかしい」などと主張する人が大勢います。 ドイツでは戦後(1945年以降)60回にわたって憲法が繰り返し改正された事実がありますから、それと1度も憲法の改正がなされていない日本の現状とを比較して「日本も改正すべきだ」という理屈です。 しかし、このような意見については全く同意できません。 なぜなら、確かにドイツでは戦後60回も憲法が改正された事実がありますが、その改正された部分のほとんどは「統治機構」という議会や裁判所、地方自治などの部分に限られており、自民党(与党)がこれからやろうとしている9条(平和主義)やその他の基本的人権や国民主権に関連する憲法条文の改正とは全くその性質が異なりますし、憲法構造の特殊性やEU加盟、東西ドイツの統一など日本とは異なる事情が重なったド
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